内田百閒文学賞

 

 

 

内田百閒文学賞

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概要

  

 おだやかな海と多島美に彩られた瀬戸内海、緑あふれる雄大な中国山地、豊かな自然に囲まれた岡山県は、温暖な気候に育まれた産物にも恵まれています。歴史を物語る史跡も数多く残され、古代吉備文化をはじめとする薫り高い文化や、偉大な先人を輩出してきました。

 その先達の一人、名文筆家内田百閒の生誕百年を記念して発足したこの文学賞は、岡山にゆかりのある文学作品を広く全国に向けて募集します。

第十三回 岡山県「内田百閒文学賞」募集要項

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第十三回 岡山県「内田百閒文学賞」募集要項
作品のジャンル 随筆及び短編小説(評伝・紀行文・戯曲を含む)
※岡山が舞台となる作品や、岡山県出身の人物・自然・文化・風土・物産などを題材とした作品。
応募規定

●日本語で書かれた未発表で筆者自身のオリジナルな作品 (他への二重送稿は不可。同人誌に発表した作品は可とするが、その作品が原稿料又は賞金を受けている場合は不可)

●文献や資料などを引用した場合は、その出典を明記。

●原稿は横長A4サイズのみ。

●縦書き400字詰め原稿用紙20~50枚の範囲。

1.ワープロ原稿の場合は「原稿用紙設定」にはせず、A4サイズの白紙を横長で用い、縦書きで1ページ20字×20字で印字、文字サイズは14ポイント程度で印字。

ワープロ原稿の雛形 WORD圧縮ファイルをZIPダウンロード

2.手書き原稿の場合はA4サイズ縦書きの400字詰め原稿用紙を使用。

●本文には通し番号(ページ数)を入れる。
●作品には表紙をつけ、作品のジャンル(随筆か短編小説〈小説・評伝・紀行文・戯曲〉の区分を記入する)、題名、原稿枚数、住所、氏名、電話番号、年齢、性別を記入。(題名、氏名にはふりがなを、ペンネーム使用の場合は本名を書き添える。) 

表紙(様式)WORD圧縮ファイルをZIPダウンロード

表紙(様式)PDFダウンロード

表紙の記入例を参照。←CLICK
●別紙1枚(400字詰程度)に作品のあらすじをまとめ、表紙の次ページに添付。
●原稿は綴じない。

応募資格 年齢、性別、職業、国籍など問いません。
応募締切 平成28年5月31日(火) 当日消印有効
最終審査員

 

小川 洋子/平松 洋子 /松浦 寿輝(50音順)

プロフィールはこちら

最優秀賞(1編)…賞金100万円
優  秀 賞(3編)…賞金30万円(1編につき)
発表 平成28年12月に、受賞者に直接通知します。
出版 最優秀賞及び優秀賞作品は、(株)作品社から刊行する予定です。
その他

●受賞作品の著作権は岡山県に、出版権は(公財)岡山県郷土文化財団に帰属します。

●作品の審査、選考についてのお問い合わせには応じられません。

●応募作品は返却しませんので、必要な方はコピーを保存してください。
●当応募により得た個人情報に関しては、「内田百閒文学賞」に関するご連絡以外では使用しません。

主催 岡山県・(公財)岡山県郷土文化財団
協力 (株)ベネッセホールディングス
(公財)吉備路文学館
応募先・
問い合わせ先
〒700-0813 岡山市北区石関町2-1
(公財)岡山県郷土文化財団事務局
TEL 086-233-2505

最終審査員プロフィール

(50音順) 

 

小川 洋子(おがわ・ようこ)/作家

1962年生まれ。岡山県岡山市出身。

「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞受賞。『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。『人質の朗読会』『ことり』『洋子さんの本棚』(共著)『琥珀のまたたき』など著書多数。

 

平松 洋子(ひらまつ・ようこ)/エッセイスト

1958年生まれ。岡山県倉敷市出身。

『買えない味』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞受賞。『平松洋子の台所』『おとなの味』『なつかしいひと』『小鳥来る日』   『ひさしぶりの海苔弁』『本の花』『洋子さんの本棚』(共著)など著書多数。

 

松浦 寿輝(まつうら・ひさき)/作家・詩人

1954年生まれ。東京都出身。

『花腐し』で芥川賞受賞。『冬の本 松浦寿輝詩集』で高見順賞受賞。『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞受賞。『折口信夫論』で三島由紀夫賞受賞。『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞受賞。『半島』で読売文学賞受賞。『もののたはむれ』『幽』『巴』など著書多数。 

2015.7現在

表紙記入例

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第十二回岡山県「内田百閒文学賞」表彰式・座談会を開催しました。

 岡山県と共催で募集した第十二回岡山県「内田百閒文学賞」受賞者の表彰式と座談会を3月18日(水)に、岡山県立美術館ホールで開催しました。

 表彰式では最終審査員をお願いしておる小川洋子先生、奥泉 光先生、平松洋子先生の講評、受賞者との座談会では創作への思いや成果などが話され、現在文壇で活躍中の先生方ならではのお話しを楽しみの大勢の方が聴講されました。

   

 

第十二回岡山県「内田百閒文学賞」受賞作品の決定

 

 岡山県と岡山県郷土文化財団の共催で、岡山にゆかりのある文学作品を募集した第十二回岡山県「内田百閒文学賞」の受賞作品が次のとおり決定しました。

 平成26年12月3日(水)の最終選考会では、応募作品306編の中から第1次、第2次審査を経た10編について、最終審査員(小川洋子氏、奥泉 光氏、平松洋子氏)による厳正な審査が行われました。

 平成27年3月18日(水)に、岡山市内において表彰式を開催、入賞作品は(株)作品社から出版予定です。

○最優秀賞

  『漱石の忘れもん』  

        三ツ木 茂(みつき しげる)  岡山市在住

  (作品の概要)

 中学校時代の恩師である黒澤旭の先祖は「黒猫」を名乗る人力車屋。黒澤家には、夏目漱石(本名・金之助)と内田百閒(同・栄造)にまつわる言い伝えがある。帝大生時代の漱石が岡山に逗留した明治の夏の秘話である。

 地方新聞社を定年退職した私は、現役の記者時代に聞かされたその話を確認するため、公民館に残された師の講演の録音を探し出す。そこには、青年金之助と幼い栄造、さらに黒澤家の人々に関わるエピソードが語られていた。

  

(審査員講評)

・恩師の残した「講演」のテープという語りの設定がおもしろい。

・黒澤家に伝わる伝承を書き手が聞き書きするというスタイルをとることでリアリティのある物語となっている。

・実在の人物を登場させながらチャーミングな架空の物語を創り出している。     

・幼い栄造(内田百閒)の存在が効果的で、その使い方が巧みである。

○優秀賞 

 『夕凪から』 

海 瓢一(さとみ ひょういち) 神奈川県鎌倉市在住 

  (作品の概要)

 ウェブ制作の仕事をしているぼくは、保守的なサラリーマンである父親とのけんかが絶えない。そんなある日、父親との口論の末、家を飛び出し笠岡市の真鍋島で独り暮らしをしている祖母の家に居候を始める。78歳の祖母は元気で口達者。島を愛する祖母は、過疎化が進む島の将来を憂い、島のノラ猫を使って観光客を増やそうと計画。しかもそれは、地域通貨を発行し真鍋島を独立国にしようという壮大なものであった。そんな計画をぼくは手伝うことになる。

  (審査員講評)

・一日のうちに起きたできごとの中に、真鍋島の歴史、暮らし、人のつながりなどが色濃く描き出されている。

・主人公と祖母の会話が魅力的で、雰囲気のある作品に仕上がっている。

・新しい未来をほのかに夢見るおもしろさがある。

 ○優秀賞

  『硬い水』  

 畔地 里美(あぜち さとみ)石川県加賀市在住

  (作品の概要)

 定年を迎えたその日の帰り、駅ビル地下街の催しで1本のペットボトル(岩の湧透水)を手に取る。そのペットボトルに記された採取地名は、私が11歳まで住んでいた山間の銅山だった。その頃その銅山で働いていた父は、坑内での怪我が元で働けなくなり、代わりに母が働いていた。貧しい暮らしを理解していたはずの姉が突然「高校に行きたい」と言い出した事をきっかけに、倉敷へ引っ越し、父はパン工場で働き家族は再生していく。親友の2人は私が転校先で友人ができるよう土産にすべく宝の石「溶岩」を見つけようと3人で銅山跡へ。そこで坑道の湧き水で別れの盃を交わした。その「しびい」(渋み)を共有し、「溶岩」を握りしめ私は引っ越す。

  (審査員講評)

・銅山の盛衰と家族の歴史が効果的に重ね合わせられている。

・水の「硬度」が過去へ導くキーワードとなり、幼なじみの友情が温かく描かれている。

・水の「硬度」、鉱石、パン工場など対比的なイメージをうまく使っている。

◯優秀賞

 『字隠し』   

小田 由紀子(おだ ゆきこ) 岡山市在住

  (作品の概要)

 都会で働くOLの円香は、瀬戸内海の笠岡諸島の中で一番遠くにある「八ツ目島」の出身である。この夏、3年ぶりに島に帰省することになった。「八ツ目島」への定期船で、円香は子どものころ熱中した遊び「字隠し」や懐かしい島での暮らしや人々との関わりを回想する。円香に地面に文字を彫って1字だけ土で隠して文字をあてる「字隠し」を教えてくれたのは、幼なじみの美帆だった。そして、かつて、その美帆に「字隠し」を教えたのは、謎めいた老女サワであった。

  

(審査員講評)

・どこかはかない島の存在と「字隠し」という行為がうまく物語の中に生かされている。

・人物や島の風景の細部への描写の積み重ねが、主人公の記憶を立体的にしている。

・なぞの老婆、戦中の若い男、主人公の世代の子どもたちなどが、品の良いユーモアに包まれて、淡々と語られている。

注)優秀賞の順番は、作品の受付順です。

出版された文学賞受賞作品の一覧は刊行物紹介をご覧ください。


 

  

 

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